焚き火の後始末って困りますよね。
特にソロキャンプだと火の管理は自分一人だけ。
そんな時に見つけたのが「火消し壺」という存在です。
仕組みはとても簡単で、自宅にある物で代用もできます。
ここでは「火消し壺の仕組み」と実際に「お菓子の空き缶で代用」している私が感じたメリットをご紹介します。
火消し壺の仕組み
物が燃えるには「燃える物(可燃性物体)」、「酸素」、「引火点以上の温度」の3要素が揃うことが必要です。
火消し壺はこの内「酸素」を遮断する事で薪や炭の火を消します。
少しだけ小学校理科の振り返りをしましょう。
火消し壺内にある酸素は燃焼に使われ、どんどん二酸化炭素になります。
蓋をした壺に新しい酸素は入ってこない為、燃焼に必要な量の酸素が無くなります。
さらに二酸化炭素は空気より重く、燃えない気体。
火消し壺下部へ溜まり消火できるという仕組みです。
わかりやすい動画がNHKのwebサイトで公開されています。(勉強になりました。)
その為、火消し壺は「密閉製が高く」、燃えている薪や炭に耐えられる「熱に強い」素材が適しています。
火消し壺に代用できる物
ペール缶・一斗缶
ペンキなどの溶剤を入れる容器です。
鋼鉄製で熱に強く、取手がある物が多く荷物入れとして使用している方も多いです。
オイルポット
揚げ物で使った油を保管しておく、容器です。
濾し器を取り外して使います。
油を入れる為の容器なので、耐熱性が高く見た目もお洒落な物が多いです。
琺瑯(ホーロー)は保温性が高いので冷めにくく、取り扱いも注意が必要なのでおすすめはフッ素加工がされていない金属製。
↑はステンレス製でサビにくく使いやすそうです。
ダッチオーブン
実際にやる人を見た事はありませんが、性能的には代用可能だと思います。
ダッチオーブンを購入したら、調理用に使いたくなっちゃいますけどね。
お菓子などの空き缶
私が使用しているのがお菓子の空き缶です。
クッキーやお煎餅などが入っていた金属製の缶がおすすめです。
某テーマパークのお土産にもらった物ならサイトが華やぐでしょうね。
実際にお菓子の空き缶で代用してみた
消火時間は1~2時間
空き缶のサイズにも左右されると思いますが、約1.5Lの空き缶なら1~2時間もあれば鎮火します。
夜の焚き火が終わったら炭を入れて一晩放置すれば翌朝には冷えています。
明け方に焚き火をした場合は、撤収の2時間前、極力3時間前には火消し壺に入れておきたいです。
焚き火の後始末が楽チン!
毎回、焚き火が燃え尽きるまで待つ必要が無くなったのが良いですね。
途中で眠たくなっても、火が着いている間は目を離せません。
火消し壺を使う様になってからは、壺の中にポイッポイッと入れて、テーブルの上に載せるだけ!
炭を再利用しやすく経済的
焚き火の消火方法で手っ取り早く思い付くのが、「水をかける」事です。
ただし、この方法だと焚き火台が歪むリスクと、炭を地面に流してしまう可能性があります。
さらに、水をかけた炭は火が着きにくく再利用に向きません。
火消し壺なら、灰や炭を落とすリスクが少なく、乾いた状態で片付けられるので再利用も簡単。
使った炭を再利用できれば、経済的ですよね。
選べるキャンプ場が増えた
キャンプ場によっては灰や炭を持って帰る必要があります。
灰や炭の処理に困ってしまうので、火消し壺を使う前は避けていました。
行けるキャンプ場が増えたのは良い事です!
火消し壺と一緒に使う道具
革手袋
熱々の炭を入れると火消し壺も熱くなります。
蓋をしっかり閉める為には缶を握る必要があります。
火傷を防ぐためにも革手袋や耐熱グローブがあった方が良いでしょう。
火ばさみ
火消し壺へ炭を入れるのに使用します。
焚き火やBBQを行う場合は既に持ってますかね。(*´艸`*)
鍋敷き
焚き火をする人の中で話題になっているのがヒートインパクトへの対策。
高温物が接することによる地面へのダメージを防ぐ方法が様々あります。
私は火消し壺の下に鍋敷きを敷いて、テーブルの上に置き地面への影響を少なくしています。
スキレットでどうせ使う物なので荷物が増えません。
お菓子の空き缶を火消し壺に代用した感想のまとめ
キャンプ場選びの幅が広がったのが一番嬉しいですね。
この場所は炭・灰処理が無いのか〜と諦める必要が無くなりました。
焚き火をする上で欠かせない道具の一つになりました。
下記記事では私が使用してる「焚き火道具」と「焚き火の火の粉対策」をご紹介しています。
ぜひ読んでみてくださいね。
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